「できないこと」に意味がある
- かまくら武道アカデミー
- 2018年5月21日
- 読了時間: 1分

武道で学ぶ型は初心者にとっても、
ある程度のキャリアを積んでいる人にとっても、
それぞれの段階に応じた難しさがあるものです。
人によって習得のスピードは違いますが、
誰もが「できない」「わからない」という壁にぶつかるものです。
コーチや先輩が楽々とこなす動きを
自分だけができない、という悔しさ。
それは嬉しいことではないと思うのですが、
でも、ここが踏ん張りどころ。
学びの分岐点なのだと思います。
コーチや先輩はアドバイスをしてくれるでしょう。
でも、その意味を考え、試し、自分のものにしていくことは
本人にしかできないことです。
この取り組みを繰り返すことで、本当の実力がついていく。
それは、武道に限ったことではなく、
仕事、学問、生活など人の営みすべてにおいて
同じことだと思うのです。
失敗、困難、トラブル。
誰もが避けたいことだとは思いますが、
正面から向き合い、乗り越える努力を惜しまないことだけが
本当の成長をもたらしてくれる。
道場で本当に大切なことは、
自分のスキルをひけらかすことではなくて、
失敗した時にそれを認め、
乗り越えようとする姿勢なのだと思うのです。
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