相手がいるから、技が掛かる
- かまくら武道アカデミー
- 2018年5月7日
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どんな達人であっても、
相手がいなければ技を掛けることができません。
相手が存在するから技ができる。
でも目の前に相手が居るだけでは不十分。
相手がこちらに対して攻撃をしてくれるから技が掛かるのです。
逆の言い方をすれば、
攻撃をしない相手に対して技を掛けることはきわめて難しく、
ほぼ不可能と言えるのではないかな、と思います。
技が掛かるためには、自分が何かをするだけでは不十分。
それは相手と自分が協働で作り上げるもの。
とくに道場での稽古は、相手の協力無しにはできません。
たとえ敵意をむき出しにして攻撃する相手だったとしても、
その敵意すら技を成り立たせる大切な条件なんですね。
そんな稽古相手に対して、
どんな眼差しを手向けるのか。
上手に技ができたと言って、相手を見下してしまうのか。
相手の存在があるからこそ技ができたと理解して、感謝するのか。
どちらの選択も自由ですが、
相手の存在があって技が成り立つことを理解していないと、
武道が教えてくれる大切なことに
たどり着くのは難しいのではないか?
いま、そう思うのです。
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