逃げると上手くいかない
- かまくら武道アカデミー
- 2018年3月27日
- 読了時間: 2分

武道の型稽古では、相手はあらかじめ決められた攻撃をしてきて
それに対して自分は、決められた動き(技)で対応します。
攻撃が決められている、つまり「お約束」なわけです。
だからこそ誰もが安心してお稽古できるわけですが、
それでも相手と向かい合うと、少なからず緊張するものです。
そのとき生まれる感情と向き合うことは
すごく意味のあること。
ビビっても全然オッケーで、むしろ
「あ、自分はこんなにビビるんだ」
と自分のありのままの姿を見つめることができたら良いですね。
その一方で、護身術としての意味で言えば、
相手の攻撃から「逃げよう」とすると上手くいかないものです。
逃げようとする気持ちは、余分な緊張となり、力みとなり、
相手に次の動きを教えることになるのです。
なにより、ビビっている相手は攻撃しやすいものなのです。
逆に言えば、攻撃を前にしても
力まず、リラックスしていると相手は攻撃しづらい。
古くから伝わる「型」は良くできたもので、
逃げるのではなく、
肩の力を抜いて、正面から迎え討つような気持ちで動くと
すんなりと相手を制することができるようになっています。
逃げたら上手くいかない。
これって日常生活にも、仕事にも、あてはまること。
武道の型稽古から学べること。
それは、闘争の技術ではなく、
困難から逃げないという決意、
精神の獲得ではないかと思うのです。
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